ふるさと納税で節税って何ですか?(歯科医院の節税)

こんにちは、歯科税理士東京Smileを運営している上田公認会計士事務所です。個人事業として歯科医院を経営されている方々は、年末になると税務関連の業務が多くなるので確定申告まではバタバタと忙しくなってきます。税理士業界でも同じように、この時期は忙しくなる事がほとんどですので、身が引き締まる思いです。

 

年内に行わなければいけない作業もいくつかありますが、その一つがふるさと納税ではないでしょうか。よく、「ふるさと納税で節税する」なんていうお話が出てきますが、具体的にどういう事なのか見ていきたいと思います。

 

<ふるさと納税とは?>

 

ふるさと納税とは寄付と呼ばれる行為の一つです。自分の好きな自治体にお金を寄付する事で、その方の納める住民税や所得税が安くなるという仕組みになります。ポイントは自分で好きな自治体に寄付をする事ができるので、使い道を明確にしている自治体がありますので、その点を考慮しながら自治体を選ぶ事が可能です。つまり自分で税金の使われ方を選ぶことが出来ると言えるわけです。そして、一番のメリットと言えるのが返礼品です。ふるさと納税をすると、寄付をした自治体からはお礼の品として、その土地の特産品などを送ってくれます。

 

<ふるさと納税が節税になるって本当?>

 

ふるさと納税が節税になるというお話は良く聞きますし、恐らく歯科医院の先生も節税になるのであればふるさと納税を検討しようかな、という事で情報を調べているかもしれません。節税を本来納める税金を低くする事と定義するのであれば、ふるさと納税は節税とは言えないと思います。

 

ふるさと納税として寄付した金額を住民税や所得税から安くなるという説明が良くなされますが、2000円を差し引いた金額が安くなるわけです。たとえば10,000円を寄付すれば2000円を差し引いた8000円分が住民税や所得税から安くなります。つまり本来2000円多くお金が出てしまうわけです。では、なぜふるさと納税が節税ではないのにこんなに人気があるのでしょうか。

 

それは各自治体の返礼品にあります。ふるさと納税をすると各自治体から返礼品を受け取れるというお話をしましたが、これが2000円以上の価値があるものがほとんどだからです。例えばお米にしてみれば、スーパーで5キロ2000円ぐらいが相場だと思いますが、返礼品では1万円の寄付で10キロ~20キロのお米を手に入れる事ができます。寄付した1万円のうち8000円は税金から安くなるので、普通に買えば4000円で購入するお米10キロを2000円で手に入れる事が出来る点がメリットになるのです。節税ではありませんが、こうした仕組みがふるさと納税が人気の秘密です。

 

<ふるさと納税の金額には上限がある>

 

このように、歯科医院で節税というより実質お金として得になるふるさと納税ですから、多くの金額を寄付すれば返礼品も豪華なものを受け取れてお得だと考えがちです。ただし、個々人の収入によって効果的にふるさと納税できる金額に上限があります。また、収入だけでなく家族構成によっても変わってきます。

 

もしお勤めの人で給与収入のみでしたら、簡単にふるさと納税の上限額が出るのですが、歯科医院を経営されていて、個人事業主として確定申告をされている方は計算が少し複雑になりますので、ある程度目安となる金額を知りたい方は専門家への相談をおすすめします。

 

歯科医院に特化している上田公認会計士事務所では、ふるさと納税の相談にも乗らせて頂いています。他にも節税に関してお悩みの事があれば何でも相談にのりますので、まずは無料相談をご利用下さい。

 

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