歯科における人材難の切り札「管理栄養士」! ~ミスマッチにならない雇用をどう実現するのか~

■歯科に現れた新しい顔

予防歯科という言葉は一般社会でも認知されるようになりましたが今予防歯科の先に「栄養」がもとめられつつあることをご存知ですか?
平成30年に新たに新設された口腔機能低下症や口腔機能発達不全症、これらのアウトカムは「低栄養」であると一般社団法人日本老年歯科医学会が発表しています。
私立東京歯科大学では、管理栄養士の養成過程をもつ大妻女子大学と「栄養」講義における提携をすでに開始しており、歯科医院に栄養がもとめられてきています。
こうした背景から管理栄養士という新たな国家資格者が歯科医院を注目してきています。

■歯科医院における管理栄養士の実態とは

では実際に管理栄養士が歯科医院で活躍しているか?というとまだまだばらつきがあるのも事実です。
それはなぜか?まず歯科医院で栄養が必要であることを全職員が理解しないとなりませんが、院長先生だけの思いだけが先行しまだ内部に浸透しておらず、自身の役割が見いだせない管理栄養士を度々みかけます。注目を集めているとはいえ雇用を考えるにはまず受け入れ体制を整えることが必要です。

■歯科院長はなぜ管理栄養士を雇用したがるのか

ますます深刻になる人材不足の時代に、歯科医師、歯科衛生士だけではなく歯科助手の雇用も困難になってきています。そうした中、管理栄養士はまだ比較的採用がしやすい職種と言われており、養成学校時代の教育過程により総合的にスキルが高く、院長のかゆいところに手が届く存在だといわれています。院長先生が普段の診療で多忙な中、管理栄養士はちょっとした院内の資料作成や修正などもそつなく対応できる人材が多く、間接的に医院に貢献も行っている事例が多くあります。ただし…。

■安易な採用はお互いにとってデメリットも

いくら優秀な人材でも医院の診療方針に必要なのか明確になっていなかったり、とりあえずの採用では双方にとってデメリットが多く早期離脱につながるリスクがあるので人材採用は慎重にお願いしたいと思います。もし管理栄養士の雇用を考えるなら、医院のこの先の展望を見てどうして必要なのか、改めて自問自答してされてみください。歯科医療に栄養が必要だという答えであれば管理栄養士という人材の活躍に導けると思います。
今後管理栄養士の導入を検討している、考えたいという先生向けに勉強会を開催します。詳細は下記までお問い合わせください。

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