歯科座談会(2024.6)について
ミネルバ税理士法人では、歯科業界のお客様を持つ担当者一同にて情報共有を目的とし、歯科コンサルタントの方と現役の歯科衛生士の方をお招きして「座談会」を開催しました。今回、その内容の一部を紹介させていただきたいと思います。
歯科衛生士の人手不足
今回歯科コンサルタントのお話で人手不足の原因として3つほど例示をされていました。
1.人材採用
2024年歯科医院は約68000件という統計が出ています。その中で歯科衛生士の合格者は毎年6000~7000人であり、各医院で採用に関する悩みを抱えているようです。
2. 復職がしにくい
現在24万の歯科衛生士登録がされているにも関わらず、11万人もの休職者がいるという統計があります。専門職であるので、情報の日進月歩が激しく、復職がしづらいようです。
3. 人間関係のくい違い
歯科の院長先生の態度や待遇を気にしている歯科衛生士は多いようで、だれにも相談できずに辞めてしまうケースあるようです。
以上3つの問題点を解決するための事例を3つの視点から紹介します。
1.人材採用
医療介護求人サイトであるグッピーやジョブメドレーがプラットフォーム化してきています。条件も細かく検索ができるので、職場が探しやすい環境は整っています。
2.復職支援
復職を希望する人に対して、知識・技術面の研修セミナーの開催が増えてきています。
3.長期雇用
女性が働きやすい環境を整える必要があります。育児休暇制度の完備・子育てとの両立をするために勤務時間の考慮をしている医院もあるようです。また、院長に相談しやすい環境づくりも必要になります。事例として、月に1回面談をしたり、飲み会などの福利厚生の向上をしたり、歯科衛生士と対等に話せる場の提供が求められます。
集客率が高い広告について
まず、コストパフォーマンスが優れているのは、InstagramなどのSNSを活用する方法です。SNSを活用することで、低コストで幅広いターゲットにアプローチできます。ただし、一時的なキャンペーンではなく、一年間続けるほどのコンテンツを計画し、継続的に発信することが重要です。さらに、スタッフが自ら発信をしたくなるような仕組みづくりも必要です。スタッフが納得して情報発信を行える環境を整えることで、より自然で魅力的なコンテンツが生まれます。SNSは常に新しいトレンドや機能が追加されるため、流行に目を配るための知識や感性が必要です。
発信する内容については、サービスや商品についてご利用者様が調べている情報を中心にすると良いでしょう。具体的で役立つ情報を提供することで、信頼を得ることができます。
アナログな手法としては、看板広告も効果的です。目に見える場所に看板を設置することで、地域の人々の目に留まりやすくなります。また、診療の品質やスタッフの対応の向上により、患者様の口コミで集客することができます。これにより、口コミによる信頼性の高い集客が期待できます。
このように、集客のためには患者様を呼ぶ仕組みづくりが大切です。SNSを活用することで、低コストで幅広いターゲットに情報を発信することができ、看板広告では地域の人々にアプローチできます。様々な手法を組み合わせて、効果的な集客を目指していきましょう。
あくまでも一例ですが、人手不足と集客のための広告について事例も含めて上記にまとめさせていただきました。参考にしていただけたら幸いです。