歯科座談会(2024.10)について
ミネルバ税理士法人では、歯科業界の事業計画やモニタリングに対する意欲の向上を目的とし、座談会を開催しました。今回はその一部を取り上げたいと思います。
事業計画について
1.事業計画が重要な理由
事業計画とは事業をどのように進めていくのか明確にしていくことです。歯科業界の場合、治療するために必要な機械が高額なため購入時には資金が必要となります。資金を賄うための融資を受ける際に返済能力の有無が問題となるため、事業の内容や返済計画の記載のある事業計画が重要となります。
2.事業計画を作成するために行うこと
①事業の構想、イメージをする事業目的をはっきりさせ、歯科業界の市場を調査します。主に市場規模、将来性、取り巻く環境を調査します。また、ビジネスモデルの確認も行います。
②事業内容の検討どのような商品をどのように仕入、治療するかを検討します。
③資金計画事業のために何が必要でどのくらいの資金が必要になるのか検討します。その後、どのように資金調達するか検討します。資金調達には将来性があるかどうかが重要となります。その場合には返済計画も必要となります。
④収支計画収支計画は大まかではなく細かく計画することが重要です。同業他社を参考にしっかりと計画する必要があります。事業計画直後の収支予測と軌道にのった後の収支予測を出します。
モニタリングについて
1. モニタリングとは
モニタリングとは事業計画の作成時に設定した目的が達成できているか確認することです。事業計画の作成は重要ではありますが、計画通りにいかない場合は計画と実績を比較し見直しすることが必要になります。そのためモニタリングを行い事業が軌道に乗るようにします。
2.モニタリングで大切なこと
数値計画や事務作業など事務的な作業が多いと考えられますが、分かりやすい月目標の設定や具体的な設定をするためお客様とのコミュニケーションが大切になります。具体的な設定やコミュニケーションを取ることで、普段の業務が行いやすくなるというメリットもあります。
弊社でも歯科業界の事業計画やモニタリングについて共有し、情報収集に努めています。ご参考にしていただけると幸いです。お読みいただきありがとうございました。
<参考文献>日本政策公庫「創業計画Q&A」