クラウド会計の導入について

突然ですが、クラウド会計をご存じでしょうか。クラウド会計とは、会計データをインターネット上で入力・管理する仕組みです。近年、このクラウド会計が様々な業界で活用されています。今回は、クリニックや介護業界においてクラウド会計の導入がどのようなメリットをもたらしてくれるのかをお話ししていきます。

従来の会計ソフトとの違い

従来の会計ソフトでは、それぞれのパソコンで会計ソフトをインストールし、そのソフト内に会計データを入力・管理していました。当然、記帳や会計データの閲覧はそのソフトがインストールされていないとできず、万が一パソコンが故障してしまった場合等は会計データまで破損してしまうリスクがありました。
クラウド会計では、会計ソフト自体がインターネット上にあるため、インターネット環境さえあればどのパソコンやスマホ、タブレットからでもアクセスすることが可能です。いつでも、誰でも、どこでも会計ソフトを利用できますし、パソコン等が故障してもデータはインターネットに保存されているので安心です。
ただし誰でもアクセスできるというのは改ざん等のリスクもあるため、予め特定の人にアクセス権限を付与するようにしましょう。また基本的に買い切りで使える従来の会計ソフトと違い、クラウド会計は月額や年額料金を支払って利用する点には注意が必要です。

医療介護業界との親和性

医療介護業界は多忙かつ他業種に比べてスタッフの人数が多いため、現場のお金の動きをすべて把握するにはかなり手間がかかりますし、他に分院や事業所があればさらに複雑になってしまいますよね。クラウド会計では銀行口座やクレジットカードなどと連携して、会計データ入力をさらに効率化することができます。具体的な例として、

①銀行口座の入出金明細やクレジットカードの利用明細から自動記帳
②Airレジなど、キャッシュレス決済の売上を自動計上
③スタッフが立替払いしたレシートをスマホで読み取り、AI機能で仕訳

などが挙げられます。
また別途料金はかかりますが、クラウド会計では給与計算ソフトも提供していることが多く、これも連携して仕訳登録することが可能です。この記事が投稿された令和7年にはちょうど税制改正で給与計算も複雑になるので、そういった対応もクラウド会計であれば自動で処理されるのは助かりますよね。

まとめ

医療介護の現場は忙しく、経理について考える暇がないことも往々にしてあるかと思います。クラウド会計を導入すれば、入力の自動化・効率化で経理の負担を軽減するだけでなく、ヒューマンエラーを少なくしてより正確な会計処理ができるかもしれません。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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