売上が高い個人の歯科医院に共通する3つの視点

はじめに

ミネルバ税理士法人では、歯科のお客様を担当する職員による情報共有の一環として、定期的に座談会を開催しています。
今回の座談会では、売上上位の歯科医院の担当者が集まり、「売上の高い歯科医院にはどのような特徴があるのか」について意見交換を行いました。
実際のデータをもとにヒアリングした結果、成功している医院にはいくつかの共通する特徴が見えてきました。
今回のブログでは、今回の座談会で見えてきた“売上の高い歯科医院”の共通点を3つの視点からご紹介します。

通いやすい‘‘立地‘‘

売上の高い歯科医院の多くは、患者が通いやすい立地条件を備えています。
駅から徒歩圏内でアクセスの良い場所、または住宅街の中など、地域住民が日常的に通いやすい位置に開院しているケースが目立ちました。
共通しているのは、「患者の生活動線上にある」という点です。
通勤や買い物のついでに立ち寄れる環境、地域に根差した認知度の高さが、安定した来院数と継続的な売上を支えています。

広告費に頼らない‘‘口コミによる集客‘‘

次に注目すべきは「集客方法」です。
売上の高い歯科医院では、積極的な広告宣伝を行わなくても予約が埋まる状態となっているケースが多く見られます。
広告費をかけるとしても、ホームページの維持や求人掲載など最低限にとどめている医院が多く、
大規模な宣伝活動を継続的に行っている医院は少数派でした。
一部では、Google広告やSNS広告を補助的に活用している例もありますが、
主な集客経路はあくまで口コミや紹介による信頼の広がりです。
丁寧な診療や誠実な対応を重ねることで、患者から自然に紹介が生まれ、地域の中で評判を築いています。
こうした「信頼に基づく集患」を実現できている医院ほど、広告費に依存せずに安定した経営基盤を築いているといえます。

家族で通える‘‘子どもへの対応‘‘

売上の高い歯科医院の中には、子どもへの対応に工夫が見られる医院もありました。
キッズスペースの設置や小児歯科・子ども向け矯正メニューの導入など、家族全員が安心して通える環境を整えているケースが複数ありました。
子どもがきっかけで親も通院するようになり、家族単位での長期的な来院につながっている点が特徴的です。
また、「子どもにも優しい医院」として地域で信頼が広がり、口コミによる集患にも良い影響を与えている医院も見受けられます。

まとめ

売上の高い歯科医院には、次の3つの共通点が見られました。
・患者が通いやすい立地
・広告に頼らない口コミ中心の集客
・家族層を取り込む子どもへの対応

これらの要素が相互に作用し、地域に根ざした安定経営を支えています。
本記事が、今後の医院経営を考える上での参考になれば幸いです。
ミネルバ税理士法人では、歯科業界のお客様に寄り添った支援を今後も続けてまいります。

お問い合せバナー(お電話からのご相談は0120-944-567)